すきすきちゅ♪
葵は大翔くんの声を無視して、きれいに光るツリーに画用紙をくくりつけた。
「バカじゃねーの?サンタなんて本当はいるわけ―…」
「あー!!サンタって呼び捨てにしたらだめだよ!!大翔くんプレゼントもらえなくなっちゃうよ!?」
「……………はぁ?」
「ここにさげとけばサンタさんも見てくれるよね♪」
大翔くんはポカーンとした顔で葵を見てる。
葵はツリーに向かって手を合わせた。
―…サンタクロースさま。
葵はこれからきらいなピーマンもにんじんも残さず食べます。
クリスマスプレゼントもいりません。
……だから
だから葵に
大翔くんからの愛をください。
「…だからクリスマスは七夕じゃねぇっつーの。」
横からたまに、ブツブツ小声が聞こえたけど葵の願いはサンタさんに届いたよね♪