秘密 ~生徒に恋して~


賑わいが全て去った後、職員室に戻りスマホを見ると、悠也からのLINEが入っていた。

「先生のために、第二ボタン、先に取っといた」

この後、またみんなで集まり直し、打ち上げをするのだということも書いてあった。

近頃の高校生や大学生は、カラオケボックスなどで夜通し騒いだりするらしい。





私は勤務を終えて家に戻り、改めて三年間の想い出に浸っていた。

ふと時計を見て、今頃、悠也は友達とバカ騒ぎをしてるんだろうなぁ…
などと考えていたら、電話が鳴った。


「どう?楽しんでる?」

「うん。みんなすっげぇ盛り上がってて、やかましくてさ…ちょっと抜けて来た」

「そう…」

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