秘密 ~生徒に恋して~


「大丈夫かよ~。何か先生って一見デキる女風に見えるのに、案外ドジなんだな」

と、笑われてしまう。

「誰のせいだと思ってるの~?」…と声を大にして言いたいところだが、そんな訳にも行かず…。





夏の大会は、猛練習の成果と彼らの精神力とで、今までどうしても勝てなかったチームを相手に、一勝を収めることができた。
それはこれまでの野球部にとって、かなりの快挙だった。
しかし、勢いに乗って次に続けと気合は充分だったが、残念ながら後が続かなかった。

期待は翌年、三年生での最後の大会に賭けられた。

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