秘密 ~生徒に恋して~
「先生、結婚の話は順調に進んでんの?」
悠也が制服を着ながら、明るい声で聞いて来た。
「あ…あ、…うん」
「ドレスはどんなの?やっぱ白?でも、水色とかも似合いそうだな」
私は悠也から目を反らし、質問に答えなかった。
「式は三月の何日?」
「いいじゃない、そんな話。生徒には発表してないんだし…」
私は背中を向けて言った。
声の震えを抑えたつもりだったのに、悠也に伝わってしまった…?
私は焦った。