秘密 ~生徒に恋して~
私は観念した。
「えっとね…結婚の話、ダメになっちゃった。もう彼とは別れたの」
「はぁ?!何だって?!」
悠也は大きな目をさらに見開く。
「私が悪いの」
「何でだよ!」
「彼に好きな人ができちゃって…」
「何だよ、それ!でも、それなら先生に非はないじゃん!」
「私が悪いから…、彼は他の人を好きになったの…」
「はっ?!意味わかんねぇ!先生が何したって言うんだよ」
悠也がかなり苛立っているのが、表情で見て取れた。