秘密 ~生徒に恋して~
「それなのに、そんな彼氏がいながら…。
結婚の約束までしてるってのに…先生は他の奴と…」
悠也の両手が私の肩を抑えつけた。
私の背中は、薬品戸棚にぶつかって止まった。
「俺が…どんな思いで、先生を諦めたと思ってんだよ!」
悠也はさらに私の肩を掴んだまま、揺さぶった。
戸棚のガラスがガタガタと音を立て、ピンセットなどの器具を入れたスタンドがガチャンと倒れる音が背後で響いた。
「なのに、他に好きなヤツができただって?!」