秘密 ~生徒に恋して~
悠也は苦笑いをこぼすと、もう一度、私の口を唇で塞ぎ、右手でカッターシャツのボタンを外そうとした。
「い…や…っ!!」
予期せぬ事態に、私は必死に悠也の右手を押し戻そうとする。
次の瞬間、悠也の両手は私のシャツの両方の襟元を掴み、左右へ勢いよく引っ張った。
いくつかのボタンが弾け飛び、床に落ちて、小さな乾いた音を立てる。
悠也は、床に転がり落ちたボタンに目をやった。
暫く…時間が止まった。