秘密 ~生徒に恋して~
「…何だか…」
「ん?…」
「先生って呼ぶの…やめない?何だか…とってもイケナイことしてる気になっちゃう…」
悠也が動きを止めて私の顔を見る。
「してるよ、充分」
意地悪そうな顔で笑うと、私の顔を見つめる。
「葉月さん、大好きだよ」
そう言うと急に照れて、笑いそうになる私の唇を塞いだ。
「じゃあ、俺も名前で呼んでよ」
悠也はそう言うと、私の答えを聞かず、激しく動き始めた。
「悠也…悠也…。好き」
やっと呼べた…愛しい人の名前。
私の身体も、脳も、どんどん熱く、溶けてしまうような感覚に陥る。
そして私達は、ほぼ同時にその時を迎えた。