秘密 ~生徒に恋して~
息を弾ませながら、何となく見つめ合ってしまい、恥ずかしさに言葉が出て来ない。
悠也もきっと同じなんだろう…
何か言わなきゃ…私は言葉を探していた。
「あっ、色っぽホクロ発見!」
突然、悠也が私の顎の下に口づけたので、私はくすぐったさに身を捩った。
「そんなとこにホクロあったの知らなかったな。先生のこと、下から見上げることなんかないもんなぁ」
「悪かったわね!…チビで。あ、色っぽい場所のホクロなら他にもあるんだけどなぁ…」
私はちょっとした腹いせに、悠也をからかってみる。
「えっ?!どこどこ?!」
悠也が途端に無邪気な顔になり、私の身体を撫で回して探そうとする。
じゃれ合うような感じになり身を捩ると、壁の時計が目に入った。