秘密 ~生徒に恋して~
「あ~っ!バスの時間!早く行かないと終バス逃がしちゃう!」
私達は慌ててベッドから降りると、床に散乱した服をかき集める。
フワッと私の肩に何かが掛けられた。
悠也のカッターシャツ…
「ごめん…先生のシャツ、俺がボタンちぎっちゃったから…。さっき熱で汗かいたから、汗臭いかも知んねぇけど我慢して」
「でも、風邪引いてるのに、そんな…」
「俺は大丈夫だよ。Tシャツもパーカーも、何ならジャージもあるし。だって胸はだけたシャツでなんか帰れねえだろ?」
そう言いながら私の前に回り、ボタンを全部留めてくれた。
「かなりデケーな」
「はいはぃ、チビですからね」
悠也のシャツは私には大き過ぎたけど、まだ彼に包まれているようで、とても心地よく感じた。