彼女は空を見つめ続ける。
しばらくして、男の子は軽く口を開いた。
「ぼくの名前は『ワサビ』だ。山に葵で
ワサビって読む、覚えてね。」
山葵と名乗る男の子は誇らしげに
語る。まるで今までの沈黙がなかったかの
ように、平然としていた。
「俺は──」
「あぁ。いや!言わなくても結構。
郁実だろ?ずぅ~っと見てたからな」
郁実はあっけらかんとしていると
「いくら、今日父さんがいないからって
夜遊びはだめだぞ。」
もう山葵が年下には見えなかった。
────ぼわぁん...
「なんで知っているの?」と聞こうとした
時また視界がボヤけ出した。
「ぼくの名前は『ワサビ』だ。山に葵で
ワサビって読む、覚えてね。」
山葵と名乗る男の子は誇らしげに
語る。まるで今までの沈黙がなかったかの
ように、平然としていた。
「俺は──」
「あぁ。いや!言わなくても結構。
郁実だろ?ずぅ~っと見てたからな」
郁実はあっけらかんとしていると
「いくら、今日父さんがいないからって
夜遊びはだめだぞ。」
もう山葵が年下には見えなかった。
────ぼわぁん...
「なんで知っているの?」と聞こうとした
時また視界がボヤけ出した。