彼女は空を見つめ続ける。
郁実は少し馬鹿なのかもしれない。


「そんなの先生に聞けばいいじゃん。」

メガネのいかにも頭いいという感じのやつ

があっさりいった。


「あっ。そっか。」


そんなにあっさり言われると急に顔がリン


ゴみたいに赤くなる。


――俺はなにをしてたんだ!



結局先生に聞けなかった。


なぜだかあの子が気になってしまう。


< 6 / 38 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop