あなたを守りたい
夕食は彼女の家で食べた。
それからそのまま彼女の家に泊まる。
これが2回目だ。
だけど、前回とは状況がまったく違う。
僕は、彼女と一緒にベッドに入った。
安心と思われていた僕が男になる。
そんな僕を、彼女はすんなりと受け入れてくれた。
そして何度も甘い声を出す。
彼女をとても愛おしく思う。
日曜日。
10時頃家を出て、車で海までドライブに行った。
それから今度は、僕の家に彼女が泊まる。
明日、ここから出勤出来るように、彼女は万全の体制でやって来た。
「千春さん」
「さんづけはやめて。千春でいいよ」
「だけど、急には無理ですよ」
「もぉ。昨日私を抱いたのは誰? まだ敬語使うんだったら、彼女やめちゃおうかなー」
「ダメです!」
「ほらまた」
彼女が僕をからかっている。
夕べ、僕の下で何度も感じていたのはどこのどなたですかねぇ?
「いいですよ。彼女やめても」
「えっ?」
「何てね。千春、ベッドに行くよ」
「う、うん」
翌朝。
僕は彼女と一緒に出勤した。
そして、ロビーで金子さんを見つけると、誰よりも先に結婚の報告をする。
「えーーーーーーーーーーーーーーー」
その時の、金子さんのロビーの隅々まで行き渡るような叫び声は、一生忘れられないものになりそうだと思った。
誰もが予期せぬ急展開。
僕自身が一番驚いている。
だけど、不思議なもので、不安などまったく無くなった。
心に余裕さえ生まれている。
自然と口元も緩む。
「金子さん、乗らないんですか?」
放心状態で突っ立っている金子さんに、エレベーターの開閉ボタンを押さえたまま声を掛ける。
僕の横で、彼女もくすくす笑っている。
「あ、ああ」
金子さんが乗り込んで来た。
ゆっくりと扉が閉まる。
それからそのまま彼女の家に泊まる。
これが2回目だ。
だけど、前回とは状況がまったく違う。
僕は、彼女と一緒にベッドに入った。
安心と思われていた僕が男になる。
そんな僕を、彼女はすんなりと受け入れてくれた。
そして何度も甘い声を出す。
彼女をとても愛おしく思う。
日曜日。
10時頃家を出て、車で海までドライブに行った。
それから今度は、僕の家に彼女が泊まる。
明日、ここから出勤出来るように、彼女は万全の体制でやって来た。
「千春さん」
「さんづけはやめて。千春でいいよ」
「だけど、急には無理ですよ」
「もぉ。昨日私を抱いたのは誰? まだ敬語使うんだったら、彼女やめちゃおうかなー」
「ダメです!」
「ほらまた」
彼女が僕をからかっている。
夕べ、僕の下で何度も感じていたのはどこのどなたですかねぇ?
「いいですよ。彼女やめても」
「えっ?」
「何てね。千春、ベッドに行くよ」
「う、うん」
翌朝。
僕は彼女と一緒に出勤した。
そして、ロビーで金子さんを見つけると、誰よりも先に結婚の報告をする。
「えーーーーーーーーーーーーーーー」
その時の、金子さんのロビーの隅々まで行き渡るような叫び声は、一生忘れられないものになりそうだと思った。
誰もが予期せぬ急展開。
僕自身が一番驚いている。
だけど、不思議なもので、不安などまったく無くなった。
心に余裕さえ生まれている。
自然と口元も緩む。
「金子さん、乗らないんですか?」
放心状態で突っ立っている金子さんに、エレベーターの開閉ボタンを押さえたまま声を掛ける。
僕の横で、彼女もくすくす笑っている。
「あ、ああ」
金子さんが乗り込んで来た。
ゆっくりと扉が閉まる。