あなたを守りたい
「実はね・・・。あっ、やっぱりやめとこ」
「ちょいちょい。そこまで言って内緒はないだろ?」
「だって金子くん口が軽いんだもん」
「何何? 真紀ちゃんに男でも出来た?」
「内緒」
「いいじゃん。教えてよ」
「だから内緒」
かたくなにだんまりを決め込む彼女。
それからどんなに金子さんが聞いても、教えてはくれなかった。
「いいさ。今度真紀ちゃんに直接聞くから。ところでさ」
「何? まだ何か聞きたい事でも?」
彼女は、プチトマトをパクリと口に入れた。
ぷっくりとした、かわいい唇。
横からだとそのふくらみが良くわかる。
「突然だけど、千春ちゃんって彼氏いるの?」
出た。
ここで聞きますか。
「本当に突然ね」
「どうなの?」
「いるわよ。一応・・・」
「何だ、いるのか~~~」
「何よ、そのがっかりしたような言い方」
「いや、もしいなかったら、紹介したい奴がいてさ」
「えー。金子くんの紹介って、何だか心配」
「どういう意味だよ。俺、こう見えても良い友達多いんだぜ」
ちょっとむくれる金子さん。
「そうかしら」
疑いのまなざしの藤井さん。
こういう遠慮のないやり取りが出来るって、やっぱり仲が良い証拠だ。
羨ましい。
僕もこんな関係が築ける時が来るのだろうか。
「まあいいや。で、その彼氏とは、何年くらい付き合ってるの?」
「ちょっと、そこまで答える義務がある? あんまり立ち入らないでくれる」
藤井さんの声。
いつもの優しさが消えている。
それを察したのか、金子さんからも笑顔が消えた。
「ごめん。悪かったよ」
「いいの。それじゃ先に戻るね」
そう言うと彼女はトレイを片付けて出て行った。
「ちょいちょい。そこまで言って内緒はないだろ?」
「だって金子くん口が軽いんだもん」
「何何? 真紀ちゃんに男でも出来た?」
「内緒」
「いいじゃん。教えてよ」
「だから内緒」
かたくなにだんまりを決め込む彼女。
それからどんなに金子さんが聞いても、教えてはくれなかった。
「いいさ。今度真紀ちゃんに直接聞くから。ところでさ」
「何? まだ何か聞きたい事でも?」
彼女は、プチトマトをパクリと口に入れた。
ぷっくりとした、かわいい唇。
横からだとそのふくらみが良くわかる。
「突然だけど、千春ちゃんって彼氏いるの?」
出た。
ここで聞きますか。
「本当に突然ね」
「どうなの?」
「いるわよ。一応・・・」
「何だ、いるのか~~~」
「何よ、そのがっかりしたような言い方」
「いや、もしいなかったら、紹介したい奴がいてさ」
「えー。金子くんの紹介って、何だか心配」
「どういう意味だよ。俺、こう見えても良い友達多いんだぜ」
ちょっとむくれる金子さん。
「そうかしら」
疑いのまなざしの藤井さん。
こういう遠慮のないやり取りが出来るって、やっぱり仲が良い証拠だ。
羨ましい。
僕もこんな関係が築ける時が来るのだろうか。
「まあいいや。で、その彼氏とは、何年くらい付き合ってるの?」
「ちょっと、そこまで答える義務がある? あんまり立ち入らないでくれる」
藤井さんの声。
いつもの優しさが消えている。
それを察したのか、金子さんからも笑顔が消えた。
「ごめん。悪かったよ」
「いいの。それじゃ先に戻るね」
そう言うと彼女はトレイを片付けて出て行った。