シロツメクサになれたら
さっきまでの私なら、きっとそんなメールが怒田から来たところで信じない。
「あたし、どうすれば良いの?」
「は? 普通に家に帰れば?」
馬鹿かこいつ、という顔で見られた。冷静なところが更にムカつく。
「彼氏との関係について俺に聞くな。昔からお前、誰に何言われようと自分の意見にしか忠実じゃないだろ」
ベンチに座っていた女子二人が立ち上がった。あたしがそこへ座ると、怒田も面倒そうな顔をして少し間を空けて隣に座った。
「それを知って哀河は意見しないし、有岡が正論を言っても廿楽は対立する」
「え……? そうだっけ?」