桜色トライアングル




「あ、手伝ってくれるんだ~やったな」


「昂矢」


昂矢くんもジャージ姿で現れて、暑そうにパタパタと手で扇いでいる。


「さくらんはともかく、真姫ちゃんまでやってくれると思わなかったな~」


「うるーさーい!ふんっ、たっかいアイス奢ってもらうんだから!」


あーあ、真姫怒っちゃったよ。


まぁ、本気じゃないと思うけど。


笑いながら見ていると、真姫に軽く叩かれて、あたしまでとばっちりをくらってしまった。


「あ~、あっつい、水浴びたい!」


急に叫ぶと、真姫はプールまで走って行ってしまった。


「おっ、やる気じゃん、俺も行くー!」


そんな真姫についていく昂矢くん。


…海希くんと二人っきり。


「桜、ごめんな、手伝わせて。でも、綺麗にしたら入ってもいいって言ってたからさ」


「ううん、大丈夫。入っていいの?じゃあ、頑張らなきゃ」



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