桜色トライアングル
モヤモヤ空気
誤解
「まっき~~っ!」
「ぐぇっ、ちょ、いくら桜でも重い!」
月曜の朝。
電車を降りたら、丁度真姫がいたから、ぎゅっと後ろから抱きついてみた。
「はぁ…、で、なんでそんなにテンション高いの?」
真姫はあたしが巻き付いた首が痛かったのか、右に左に首を傾けながら聞いてきた。
「真姫のおかげで、試合の後一緒に帰れたから~~」
「ふふん、あたしの作戦通りね!」
「うん、ありがとうっ」
楽しかったなぁ、一緒に帰れて…。
ニヤニヤ、ルンルン歩いているとどんっと誰かと肩がぶつかってしまった。
「わっ、ご、ごめんなさい!」
「ちっ、いってぇな」