桜色トライアングル
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ピンポーン、という音が聞こえた気がしてハッと目を開けた。
夢か現実か区別がつかなくて、耳を澄ましてみると、もう一度ピンポーンと聞こえた。
現実だったみたい。
スマホで時間を見ると、2時半を過ぎたところ。
お母さんはパートは4時までだし、第一チャイムを鳴らさなくたって鍵を持ってる。
「よいしょ…」
少しだるい体を起こして、パジャマのまま1階に降りる。
あ~、汗でベタベタ…、後でお風呂に入ろう。
どうせ宅配便だろうし、見られてもいいや。
なんて、軽い気持ちでドアを開けたのが間違いだった。
「やっほ~、桜ちゃん」
「………!?」
バンッッ!と思いきりドアを閉める。
いい、一気に目が覚めた!