二十歳の約束

葬儀がすべて落ち着いた日に
私は学校へ退学届をだした。

「大変だったな。」

「ほんとですよ。」

学年主任の言葉が冷たく感じた。

「本当に退学でいいのか?」

「はい、大阪に行きます。」

「そうか。手続きはこっちがしておく。」

「ありがとうございます…。」

「残りの日々を思う存分楽しめ。」

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