二十歳の約束

「いお…」

伊織は静かに涙を流していた。
まばたきしていないのに溢れでていた。

「…会いに行くから。」

その言葉があまりにも涙声で上手く聞き取れなかった。

「え?」

伊織は息をたくさんすって太陽に向かって叫んだ。

「会いに行くからー!元気でおってよー!綺帆!あんたは一人やないけん!!」

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