二十歳の約束

3年間育ててくれた新しい家族と大阪の地。

福岡に帰ったらもう家族の関係が
なくなってしまう気がして。

怖かった。

「綺帆?福岡に帰って先生と結婚したとしても、あたしらは家族やで。
やっと、やっとやで?やっと好きな人と
結ばれてん、大和さんと過ごす時間も
大切にせなあかんねんで?
ほんとに先生が好きなら帰りなさい。」

「お義母さん…。」

「せやせや、はよ帰り。」

「お義姉ちゃん…。」
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