二十歳の約束

「じゃあ、先生、またね。」

「あ、これ。はい。」

渡されたのは少し大きめの茶封筒だった。

「…綺帆、連絡したらすぐに来いよ。」

「…うん。」

そのまま先生は力一杯抱き締めてくれた。

幸せだ。

わたしも3年間分の想いを、愛を
先生の背中に回した腕にこめた。
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