二十歳の約束
「ねえちゃん、幸せになれよ。」

「葵人この前からかっこつけすぎたい。」

「綺帆…、好きな人と一緒におれるけど、これから辛いことたくさんあると思うで?
なんかあったらいつでもここ帰ってき。
まあ、帰ってこんことを祈るけどな。
今の綺帆、めっさ綺麗やで。
本当に幸せになってな。」

「お義姉ちゃん…。
なんかなくても帰るわ。ここに。
本当にありがとう。」


家族との別れは正直辛かった。寂しかった。

でも私には帰る場所がある。
もうひとりなんかじゃない。
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