もう、とっくにあなたに夢中です
次の日の登校。

ー俺、諦めませんから!ー

昨日、凛刀にそう言われた。

ハァ…。

どうしよう…。

私は、凛刀のことで頭がいっぱいになっていた。 

キャー!キャー!

ん?なんだろう…。

正門のところに女子が集まってるけど。

見てみると女子達の視線の先には…
凛刀!?けど、雰囲気がなんか違う。

髪型を変えたりしたのかな。
なんか、かっこよくてなっ…って違う違う!

「先輩!」

凛刀が大きく手を振りながら私のほうに走って向かってくる。

嘘っ!今来られたら女子に睨まれる!

私は、猛スピードで教室に向かった。

危なかった〜、危うく女子からいろいろ言われるところだった…。


昼休み…。

校舎裏にある花壇に水をあげていた。


「先輩。」

「凛刀。」

そこには、落ち込んだ顔の凛刀がいた。
たぶん、朝のことだろう…。
明らかに私の行動おかしかったし。

「朝…、なんで避けたんですか?」

「それは、あんなにたくさんの女子の前で私と2人でいたら私が女子に恨まれるの。」

「そうなんですか…。気が付かなくてすみません。」

「なんで、急に髪型変えたの?結構かっこいいけど。」

「えっ…。先輩…////今…カッコイイって言いました?」

「えっ…?……………////」

うそっ!口が滑った!!!!!

私は、真っ赤になりながら

「ち…ちがう!その…、髪型がカッコイイだけ!凛刀とは別!!」

「分かりました笑笑」

「絶対、信じてないでしょ!!髪型が!カッコイイだけなんだから!」

うぅ…。
見え見えの言い訳をしている自分が恥ずかしい。

「あぁ〜、やっぱ良かったです。髪型を変えて!」

「なんで?」

「先輩の口から1番聞きたかった言葉がでてきたので笑」

凛刀は、とても嬉しそうに言った。

私は、凛刀の嬉しそうな顔瞬間とても幸せな気持ちだった。


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