もう、とっくにあなたに夢中です

「あんたさ、凛刀くんのなんなの?」

うわぁ、でたぁ〜。
こーゆうのほんとにあるんだな〜…。

「凛刀とは、ただの親しい先輩後輩関係だけど。」

「だからって、一緒に居すぎでしょ!」

「そうよ!ブスのくせに!身をわきまえなさいよ!」

女って怖いな〜…。

「もう話は終わりでしょ。凛刀とは、ただ仲がいいだけ。」

私が、行こうとした瞬間…

ドカッ

髪の毛を勢いよくを引っ張られ、私はバランスを崩し転んでしまった。

それから、私は殴られ続けて気を失ってしまった…。



目が覚めると、私は保健室のベッドで寝ていた。顔には絆創膏が貼ってあったり、腕には湿布が貼ってあった。

けど、強く殴られたせいかとても痛かった。

隣には、凛刀がいた。
椅子に座って寝ていた。

「凛刀。起きて。」

私が、起こすと凛刀は目を開けた。
目は、真っ赤に充血していた。

「凛刀…、目が赤いよ?」

「ご………さ…ぃ」

凛刀が泣き出した。

「ごめんなさい!俺のせいで…先輩がこんな目に合って…。ごめんなさい!ごめんなさい!」

「なんで、凛刀が謝るの?悪いのは、凛刀じゃないよ。」

私は、優しく言った。
本当に凛刀が悪くないから。
凛刀は、自分を責めていた。

「凛刀!?」

凛刀は、走って保健室を出てしまった。




保健室の先生に話を聞くと、私が校舎裏で女子達に殴られているところを凛刀が来てその時、女子達も逃げてしまったらしい。
気を失ってる私を凛刀がお姫様だっこをして運んできたという。





それ以来、凛刀とは話していない。
まだ、気にしているのだろう…。








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