もう、とっくにあなたに夢中です
あれから何ヶ月経ったのだろう。
凛刀は、あれっきり私には近づかなくなった。
私は、少し寂しかった。

移動教室。
あれ…。
もしかして凛刀?
廊下の奥から凛刀が歩いてくる。
私は、ドキドキしながら向かった。
話しかけられると思った。
けど、凛刀は私をよこぎって行った。
ズキっ
なんだろ…。
胸が苦しい。
このままじゃだめだ。
私は、自分の気持ちにけじめがついた。
私は、凛刀が好き…!
この気持ち、ちゃんと伝えなきゃ!
そう思った。



下校時。
私は、1年の下駄箱に行った。
「凛刀!」
大きな声で凛刀を呼んだ。
でも、凛刀はいない。
私は、1年の教室に行き凛刀の席に座った。
「なんで…。なんで離れていくの…。」
涙が止まらなかった。
好きって気持ちに気づくのが遅かった。
もっと早く気づいて凛刀に好きと一言伝えたかった。
でも、もう遅いよね。
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