【実録】平成・ばすが〜る物語
私、バスガイドになったんだ!

デビュー初日

朝、とてつもなく早く目覚めました…と言うより、眠れなかった(;^_^A 

研修期間に着慣れたはずの制服も、腕を通すだけで緊張が走りました。 

忘れ物はないかな?

ちゃんとできるかな? 

…不安に押し潰されそうな、いっぱいいっぱいの心に、
今だけはフタをして、寮から出た私は、
やさしく見送ってくださったお休み中の寮の先輩方に、
ギリギリの笑顔で頭を下げました。

会社事務所は寮の隣。
建物の三階にガイド教習所があります。

階段を上がる足が鉛のごとく重く感じました。 

楽しみだったデビュー初日!

待ちに待った初仕事!

でも本音は、ここから今すぐ逃げ出したい衝動にかられ、
具合も悪くなるほどに… 

最悪な気分… 

なんでかな?
全然楽しくない(T_T) 

緊張しすぎですよね!

実質、ほんとの社会人デビューが今日な訳です。

一生でたった一度の初日。

もっと張り切って出かけられないのか?
と、自分の意外な程の気の小ささに自信まで失ってしまいました。

あ〜吐きそうだ( ̄□ ̄;)!! 

やっとの思いで教室に辿り着きました。

なんか、もはや力尽きそうでした。
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