ユートピアランド(短編)
〜異世界 ーParallel Universeー〜 菜乃花side
目覚めるとそこには。
未知の世界が広がっていた。
「ようこそ!」
後ろから誰かに話しかけられた。
そこには見知らぬ人。
「…誰?というかここはどこなの?」
「もしかして、自分のこともわからないの?」
自分のこと。
「…わからない」
どうやら私は、
自分が誰なのかもわからないらしい。
「じゃあ、俺のことも忘れちゃった?」
「あなたのことなんて知らないわよ」