ユートピアランド(短編)




菜乃花は、

どんな夢を見ているのだろう。




「俺が臆病じゃなかったら、運命は変わっていたか?」



誰か答えてくれるわけじゃない。

菜乃花に届いてるかなんて、

誰もわからない。



「なぁ…答えてくれよ…菜乃花…」


高校のときからずっと隣にいたから、

気づかなかったんだよ…。



「俺はずっと菜乃花だけが好きだったんだ」



なんて言ったら




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