ユートピアランド(短編)



嫌な予感しか、浮かばなかった。


なぜ俺は、菜乃花に

あんなやつやめとけとか

言えなかったのか。


きっと、あの時の俺が。



臆病だったからだ。


「言っても、大丈夫なの?」



「言えよ…」






そして、周が口を開いた。



「お医者さんが―…」


< 9 / 40 >

この作品をシェア

pagetop