それはきっと37℃の
「息しないと死んじゃうでしょ? 死ぬのはさ、なんとなく嫌だったんだよね。だから息をしようって、そう思ったわけ」


「意味わかんないんだけど……」




……嘘だよ。




解る気がする。




なんとなく過ぎていく毎日の先にある、未来の自分。

その姿を簡単に想像出来るから。


いつまでも、こんなんじゃないって思ったりもするけど、それでも。


きっと、


明日も明後日も、その次の日も、


ずっと、こんな毎日なんだろう。




「つまんない……」


「ん?」


「昨日も、今日も、ずっとずっと、つまんないんだよぉ」


自分の口から零れた言葉に泣きそうになって、あたしは慌てて、膝を抱えてスカートに顔を埋めた。
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