月龍姫
「失礼しまーす、」

「そこ座れ、」と言われクッションの上に座っ

た。翔兄と翔陽は、私の真ん前に座った。

「あのな、もう決まった事はなんも言わねー

だけど、一つだけ約束してくれ

絶対に喧嘩をしないと、これだけでいいから、

この約束をやぶったら母さんがなんと言おうと

連れ戻す。」

「わかった、」

翔兄と、翔陽がちょっと泣きそうな顔で言って

きた、こんな顔されたら、断れないじゃん、、

翔陽があまりにも泣きそうだったので私は、

思わず抱きついた、

「翔陽、絶対私、喧嘩しないから、」

「あぁ、喧嘩したら、すぐ連れ戻すから」

「てか、行ってすぐに喧嘩して来いよ」とか、

いいながら、

翔兄が後ろから覆いかぶさるように抱きついて

きた、私たちの事を知らない人たちは恋人にみ

えるだろうが、これは、私たちにとっては、

会話みたいなものだ。

しばらく私たちは、そのままでいた、

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