脱力系女子
その結果に彼女の顔は現に険しい
「皐月さんは、俺ら下っ端にまで気を使ってくれんだぜ!」
「けど、なんかむかつくしぃ」
そして、むかつく対象らしい
「ほら!噂をすれば!!」
周りが見ている方向に視線を向けると、
これまた美形な男と、、
可愛らしい女の人がいる
「いっつもああやって、速水さんたちの飲み物を取りに来るんだぜ」
いや、どう考えても周りへの優越感に浸りたいだけだろ
「あんなの優越感に浸りたいだけじゃん」
あたしと思っていたことが一緒だったみたい
それが、思った以上に声が大きかったらしく辺りが静かになった
「誰だよ!今、文句言ったやつ!!!」
急に怒鳴りだした美形男
「ちょ、リツ!」
「皐月止めんなよ!!お前か!」
あたしらの方向を指差す男
ひっと小さく震えている彼女
ドカドカと歩いてあたしらの前へとくる
「どいつだよ!!!」
喚き散らしてるが、うるさいだけだ
「なんだよ!その目!!」
尚も喚く男、ただの恥さらしではないか
「文句があるなら言ってみろや!」
あたしへのいちゃもんか