脱力系女子
あの女の周りだけ空気が澄んでいた気がする
あの透明なオーラ
誰もを寄せ付けない高貴な女
ほしい、、
思わずそう思った
だが、一瞬しか見れなく仕方なく奥の部屋へと足を進めた
いつもの指定の席に腰を下ろす
2人がけのソファに座る
あの女が隣にいたら、
なんて見ず知らずの女に思う
「みんな、いつものでいいよね?」
皐月はやはり、気が利く
いつものように悠斗と取りに行った、が
「遅すぎねぇか?」
いつもならとっくに帰ってきてるのだが
「外、騒がしいけど」
見に行くと悠斗が何か言ってる様子
あの女だ
あのゾクッとする瞳
「うるさい」
確かにそう動いた
益々興味が湧いた
悠人と皐月が帰ってきた
「珍しく機嫌悪いじゃねぇの」
「チッ、ムカツク女にあった」
「でも、すっごい綺麗だったよ!」
無邪気に皐月は笑う
ああ、俺の女にしたい
ぐいっとビールを煽るように飲んだ