脱力系女子
「かれーん!!まったぁ??」
カツカツと走ってくる彼女は、昼間とは変わり
赤いルージュを綺麗にひき、体のラインを強調するような洋服
「華蓮、かわいいー!やっぱ、美人は何着てても美人よねぇ」
舐め回すように見られて、若干居心地が悪い
「ほら、早く行こう」
あたしが、声をかけると「クラブは電車でここから2駅目のとこね!」
ここから、2駅とはなかなか近い場所にあるな
電車をおりると、そこはネオンが怪しい光を出しながら大人の世界へと変わった街に
「華蓮!こっち!」
彼女に手を引かれながらキョロキョロと辺りを見回す
「ここだよ!」
blue moonと書かれたクラブ
「速水さん、来てるかなぁ!!」
期待に満ちた顔で先へ先へと進んでいく彼女
その後を追いかけるようにあたしもクラブの中へと足を進めた