脱力系女子
彼女が扉を開けて入っていき姿が見えなくなった
あたしは彼女のあとを追いかけて中へと足を踏み入れた
ガンガンと鼓膜を響かせるよーな音楽
男と女の笑い声
ああ、帰りたい
彼女はというとキョロキョロとお目当の人を探している様子
「ん〜、まだ来てないみたぁい」
残念そうにしながら近くのカウンターに腰をかける
「華蓮は、なんにするー?」
「ジントニック」
「華蓮、渋すぎだしぃ」
ケラケラと笑いながら自分のカクテルとあたしのものを頼む彼女