love square~四角関係なオトナ達~
あたしの言葉にメガネの奥がゆっくり閉じる。


自分からこんなこと…でも、そうじゃなきゃ工藤は自分を責め続けてしまう、だから。


あたしも目を閉じて。


クチビルにクチビルを重ねた───………。


またわかっちゃう気持ち。


今の工藤は自己嫌悪と罪悪感の塊。


それが欲しくて、あたしは夢中になって唇を押しつける。


「ル…イ…」


小さく囁くように名を呼ぶと、工藤の目が開いた。


「今…何て…?」


「琉、偉…」


「姫葵さん…?」


「琉偉、もっとキス、ちょうだい…?」


「もっと?」


「うん…もっと、もっと。気持ちをあたしに感染させて…?」


互いに求め合うキス。


少しのもっとがどんどん激しく気持ちをぶつけ合うかのように絡み合う。
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