love square~四角関係なオトナ達~
⑦人形の傷
気まずい…。
非常に気まずい…。
朝こっ早くから工藤の部屋の前で鍵を握りしめたままのあたし。
結局、昨夜はあのまま中断、何もせずに終わった行為に慌てて、
「おやすみなさいっ」
を言って部屋を出た。
まさかの生理での中断、できなくはなくてもできるものでもなく。
どんな顔を合わせたらよいものか…。
───カチャ
不意にドアが開いて手が伸び、あたしはあっという間に部屋の中。
「いつまで外で立ってるつもりですか?不審です」
「あ、あっ!えっと…おはよ…」
「おはようございます。早く朝のキスが欲しいのですが」
「えっ!?」
言うや否や腰を引きつけられて朝のキス…!
「何ですか?その警戒態勢は」
「け、警戒ではなくっ!その…ビックリ、して…」
「フッ…。今更ビックリもないでしょう。姫葵さんとのキスは、もう数えきれませんよ?」
「そう…だけど…。工藤とのキスは…なんかいつも初めての味で…」
「そうですね。私もです。日ごと季節ごと変わっていく天気のように、いつも新鮮です」
「…同じ…?」
「はい、同じです。同じついでにもっと味わいたいのですが」
迫る工藤に思わずのけぞって唇を避けてしまう。
非常に気まずい…。
朝こっ早くから工藤の部屋の前で鍵を握りしめたままのあたし。
結局、昨夜はあのまま中断、何もせずに終わった行為に慌てて、
「おやすみなさいっ」
を言って部屋を出た。
まさかの生理での中断、できなくはなくてもできるものでもなく。
どんな顔を合わせたらよいものか…。
───カチャ
不意にドアが開いて手が伸び、あたしはあっという間に部屋の中。
「いつまで外で立ってるつもりですか?不審です」
「あ、あっ!えっと…おはよ…」
「おはようございます。早く朝のキスが欲しいのですが」
「えっ!?」
言うや否や腰を引きつけられて朝のキス…!
「何ですか?その警戒態勢は」
「け、警戒ではなくっ!その…ビックリ、して…」
「フッ…。今更ビックリもないでしょう。姫葵さんとのキスは、もう数えきれませんよ?」
「そう…だけど…。工藤とのキスは…なんかいつも初めての味で…」
「そうですね。私もです。日ごと季節ごと変わっていく天気のように、いつも新鮮です」
「…同じ…?」
「はい、同じです。同じついでにもっと味わいたいのですが」
迫る工藤に思わずのけぞって唇を避けてしまう。