love square~四角関係なオトナ達~
「ぴぃちゃん、右手不自由だから、あーん♪してあげるっ」


「自分で食べられます」


「ツレないなぁ~。じゃ、ボクにあーん♪して?」


「自分で食べてちょうだい」


「ヒマリ、いちいち春流なんて相手にすんな」


「フフッ…。そだね」


「ヒドッ!」


そんな調子のあたし達を見てパパも居心地が悪くなったのか、食べ終わるとすぐに書斎へ。


食器の片付けを2人にお願いして、あたしはソファーでぼんやり。


あまりの疲れに放心状態、畑の仕事より疲れた。


起きてなきゃって思うのに、どうしても瞼が落ちてしまう。


「あ…。ぴぃちゃん。座ったまま寝てる」


「そっとしておいてやれ。少し眠れば自分でベッドに行くだろう」


「ぴぃちゃん、オヤスミ」
< 166 / 240 >

この作品をシェア

pagetop