love square~四角関係なオトナ達~
「兼用ですか?」


「キャッ!!」


「逆です。悲鳴を上げるのは、むしろ私の方です」


───パチン


部屋の明かりをつけてくれた工藤は、あたしの顔を見るなり真っ赤になって目を反らせた。


「ごめんなさいと、おやすみなさいと、おはよ、う…」


「………」


「工藤…?」


「…ちょっと待ってください」


「怒ってるの?」


「じゃなくて」


「ゴメンネ!えっとね、いく兄ちゃんと病院の予定だったんだけど春流も一緒でね、1日中バトルでね、それに付き合ってたらソフトリームは美味しかったんだけど晩ご飯がまた賑やかでね、でねっ!」


「こんな時間になったことを責めてるんじゃないんです。姫葵さん、あまり私を見ないでください」
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