love square~四角関係なオトナ達~
…は?


あたしにどうしろ、と…?


「あのね、工藤。言ってる意味わかんないのっ。ちゃんとあたしを見てくれなきゃわから…!」


───ドサッ


あたしの見る世界が変わった。


工藤の目を見たくて腕を掴んだだけのつもりが、あたしはベッドの上で。


あたしを見下ろすのは工藤で。


真っ赤な顔をした工藤はポツッと、


「…超絶です」


呟いた。


「悶絶です…!」


「な、何ッ!?」


「だから言ったでしょう?30㎝以内に近づいてはいけないと」


「なんでっ!?」


「爆裂に萌え萌えなんですよ、その髪。私のせいで切らせてしまったのに不謹慎かもしれませんが…とても良く似合ってます」


そう言うと工藤は傷のないあたしの左半身に覆い被さった。
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