love square~四角関係なオトナ達~
気持ち…。


あたしの心は。


いつからだろう、なぜか工藤ばかりを意識していたように思えてくる。


優しいいく兄ちゃん。


一緒にいると楽しい春流。


でも、避けてみたり、一緒にいたいと思ったり、ドキドキ胸が高鳴ったり、キス───に体中がしびれてしまいそうな感覚をおぼえるのは…。


「確かめさせて…?」


「どうやって?」


「工藤の…キス、が欲しい」


「わかりました」


工藤はまるでガラス細工を扱うようにあたしの肩を抱いて、耳たぶにキスをした。
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