love square~四角関係なオトナ達~
「あ♪ぴぃちゃん、オハヨ」


「おはよう、春流。春流も行くの?」


「ううん。ここんトコ天気いいし、畑の作物がボクを離しちゃくれないのさ~。ってコトで、留守番」


「そっか…。手伝えなくて、ゴメンネ?」


「平気、平気。それよりケガは?」


「水泡が破れてきてちょっと痛むけど。塗り薬もあるし、大丈夫」


「もうっ!琉偉のせいなんだからさー、仏頂面してないで、ちゃんとぴぃちゃんのケアしろよなっ」


「…そうだな」


「? 変な琉偉。てゆーか、何、何?この険悪ムード。もしかして琉偉、ぴぃちゃんにフラれたの~?」


「荷物は以上ですね。では、社長、行きましょうか」


「あぁ。留守の間、頼むよ」


「かしこまりました」


「じゃ、姫葵。行ってくるからな」


「うん、パパ。ちゃんと治して帰って来て、ね…?」


「大丈夫。すぐに戻るさ。姫葵も無理するなよ」


「うん、わかった。パパ、行ってらっしゃい」


遠ざかって行く車を見送って、いく兄ちゃんは工場へ、あたしは家へ戻ろうとすると。
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