love square~四角関係なオトナ達~
「いやぁ、5年ぶりだな。大学へ行くって上京して以来、電話1本もよこさないし、盆も正月も帰って来ない。ただ、母さんの命日には必ず花を贈ってくる姫葵だから、いつかこうして戻ってくると思ってたさ」
「戻る?強制的に帰宅させられたのッ!あたしは帰って来たくなんてなかったのッ」
「まぁ、そう言うな。お互い元気な顔が見られたんだ。一緒に昼メシ食うか?」
「いらない。あたしが今、必要なのは東京行きのチケットだけッ」
「工藤、あり合わせでいい、姫葵に昼メシを作ってやってくれないか」
「かしこまりました」
…何よ?このほのぼのモード…。
パパのペースでのらりくらりと交わそうとしてるんでしょうけど、あたしは絶対に引き下がらないんだからッ。
「もういいッ!自分で何とかするから!」
脇に立っている工藤を押しのけて事務所奥の階段を上がり、自宅になっている部屋のドアをわざと大きな音を立てて閉める。
「戻る?強制的に帰宅させられたのッ!あたしは帰って来たくなんてなかったのッ」
「まぁ、そう言うな。お互い元気な顔が見られたんだ。一緒に昼メシ食うか?」
「いらない。あたしが今、必要なのは東京行きのチケットだけッ」
「工藤、あり合わせでいい、姫葵に昼メシを作ってやってくれないか」
「かしこまりました」
…何よ?このほのぼのモード…。
パパのペースでのらりくらりと交わそうとしてるんでしょうけど、あたしは絶対に引き下がらないんだからッ。
「もういいッ!自分で何とかするから!」
脇に立っている工藤を押しのけて事務所奥の階段を上がり、自宅になっている部屋のドアをわざと大きな音を立てて閉める。