love square~四角関係なオトナ達~
「彼の両親は?」
「亡くなられていまして。私達は会社の同僚です」
「そうですか。では、早速、怪我の程度をお話させていただきます。右大腿骨骨折、右手首の骨は粉砕状態で、今後また、数回の手術が必要となりそうです。後遺症が残ることが予想されますが、それより重篤なのは…頭蓋骨の損傷です」
「頭蓋…骨」
「できる限りの手は尽くしましたが…。いつ目が覚めるかもわからないような状態です」
「と、いうことは…今後は…」
「何とも言えない危険な状態です」
「───ッ…!」
またあたしを涙が襲う。
でも、今泣いちゃ…泣いちゃダメなんだ。
苦しんでるのは誰でもなく、春流なんだから。
それから先生の話が続いたり、看護師さんから入院治療に関しての細かな説明があったりしたけど、あたしの頭にはもう何も入ってこなかった。
早く。
早く春流に会いたい…!
そればかりを考えて膝の上の拳を強く握り締めていた。
「亡くなられていまして。私達は会社の同僚です」
「そうですか。では、早速、怪我の程度をお話させていただきます。右大腿骨骨折、右手首の骨は粉砕状態で、今後また、数回の手術が必要となりそうです。後遺症が残ることが予想されますが、それより重篤なのは…頭蓋骨の損傷です」
「頭蓋…骨」
「できる限りの手は尽くしましたが…。いつ目が覚めるかもわからないような状態です」
「と、いうことは…今後は…」
「何とも言えない危険な状態です」
「───ッ…!」
またあたしを涙が襲う。
でも、今泣いちゃ…泣いちゃダメなんだ。
苦しんでるのは誰でもなく、春流なんだから。
それから先生の話が続いたり、看護師さんから入院治療に関しての細かな説明があったりしたけど、あたしの頭にはもう何も入ってこなかった。
早く。
早く春流に会いたい…!
そればかりを考えて膝の上の拳を強く握り締めていた。