love square~四角関係なオトナ達~
それからひたすらガラスの向こうの春流に届かない心の声をかけ続けた。
“お願いだから、起きて”
“春流、あなたを責めたりしないよ”
“また一緒にサンドイッチ食べよ?”
どれも春流の意識に入っていかないのはわかってる。
でも、そうせずにはいられなかった。
あたしはいく兄ちゃんに毎朝、病院へ送ってもらって、夕方、自宅へ戻るの繰り返し。
術後4日目。
退院したパパと2人で病室へ向かって、またガラス越しの春流。
「大変だったな」
パパには琉偉から全て、本当の話をしてもらっていた。
あたしを襲おうとしたこと、結果の現状。
「あたしは大丈夫。ただ今は春流に早く目覚めてほしいの。早くあの笑顔が見たいの」
「姫葵」
「なぁに?パパ」
「オレが悪かったよ」
「ううん…」
それきりパパとの会話はなかった。
誰も責められないし、責めるべきじゃない。
ただ今は。
祈るだけの時。
“お願いだから、起きて”
“春流、あなたを責めたりしないよ”
“また一緒にサンドイッチ食べよ?”
どれも春流の意識に入っていかないのはわかってる。
でも、そうせずにはいられなかった。
あたしはいく兄ちゃんに毎朝、病院へ送ってもらって、夕方、自宅へ戻るの繰り返し。
術後4日目。
退院したパパと2人で病室へ向かって、またガラス越しの春流。
「大変だったな」
パパには琉偉から全て、本当の話をしてもらっていた。
あたしを襲おうとしたこと、結果の現状。
「あたしは大丈夫。ただ今は春流に早く目覚めてほしいの。早くあの笑顔が見たいの」
「姫葵」
「なぁに?パパ」
「オレが悪かったよ」
「ううん…」
それきりパパとの会話はなかった。
誰も責められないし、責めるべきじゃない。
ただ今は。
祈るだけの時。