love square~四角関係なオトナ達~
何もない部屋に残ったってどうしようもないのはわかってるはずなのに、あたしは掴まれた手を振りほどこうとしてみたり、ジタバタと足を踏みならす。
工藤はわざとらしい大きな溜め息をついて、ピシャリと言い放つ。
「訂正がひとつ。“仮にも社長の娘”ではなく、正真正銘、社長のワガママ放蕩娘です」
「な…!?───ひゃっ!!」
玄関で靴を履こうとしないあたしを軽々と持ち上げて、閉められたマンションの扉。
もがいても降ろしてくれるわけもなく、エレベーターで地下駐車場に停められた車へポイ。
工藤はわざとらしい大きな溜め息をついて、ピシャリと言い放つ。
「訂正がひとつ。“仮にも社長の娘”ではなく、正真正銘、社長のワガママ放蕩娘です」
「な…!?───ひゃっ!!」
玄関で靴を履こうとしないあたしを軽々と持ち上げて、閉められたマンションの扉。
もがいても降ろしてくれるわけもなく、エレベーターで地下駐車場に停められた車へポイ。