空色の君へ。〜最後に1度だけ、君の名前を呼ばせてください~
「そんなことないです!!それより私、上条くんの体調にも気づかないでずかずか歩いちゃって…本当にごめんなさい。」
「いやいや綾崎さんが謝ることじゃないでしょ。」
「でも…傘にまで入れてもらっちゃって。ああああ、もうほんとに私ってだめ…」
口に出すと、もっともっと罪悪感がわいてくる。
「あ、なんか私にしてほしいこととかないですか!?飲み物買ってくるとか!それか、あの、お腹減ってたら何か食べ物でも…」
「ふっ、綾崎さんたったこんなことで気にしすぎ!」
上条くんが、慌てる私をよそにお腹を抱えて笑っている。
そんなに私変だったかな…?