空色の君へ。〜最後に1度だけ、君の名前を呼ばせてください~
「ごめん、驚かすつもりはなかったんだけど…。」


そう申し訳なさそうに言う女の子は、『碧空の席見たまま動かないから、何かあったのかなって。』と続けた。


その時になってやっと、廊下側の一番後ろにある上条くんの席の前で立ち止まっていた自分に気が付いた。


「え…っと…」


どうしよう、うまく言葉が出てこない。


せっかく話しかけてくれたのに。


でも、なんて言えばいい?


『なぜだか最近上条くんが気になっちゃって…』


いや、これはなんか違う。


『上条くんはどんな机に座ってるのかなって…』


いやいやこれの方がおかしい!


変態か自分!
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