空色の君へ。〜最後に1度だけ、君の名前を呼ばせてください~
「あの、私、1人がいいとかそういうんじゃなくって…」


私のたどたどしい話を、星田さんはせかさずゆっくりと聞いてくれている。


「友達が、ほしいです。星田さんと、友達になりたい!」


い、言えたあ…!


友達になってくださいなんて小学生かよって思うかもしれないけど、私にとってはこれが精一杯。


断られちゃうかな、と不安に思いながら星田さんの方を見ると、


少し驚いたような顔をした後、『もちろんだよ!!』と笑顔で言ってくれた。
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